太陽、桜の花

桜の花は無限であり、永遠でありいずれ散る。そしてまた咲く。太陽の遠さ、その輝き。私は追い続ける。

落書き

昔高校を留年して一年後渋々学校に通うため、春も始まり一年下の高校生が始業式を終えるまでの間を過ごしていた保健室(年下の彼らは始業式後に其々のクラスに始めて配属される。留年した生徒は自らの存在悪を薄めるために和気藹々と教室へ向かう生徒に混じり自分のクラスへと向かう)。
留年した生徒は僕を含めて数名。彼らは皆なんらかの理由により留年し、一年後も学校に通おうとする。同じ年のまま続いてきた人たちと離れながらすぐ出会える場所にて。
保健室で暇つぶしをする僕ら。僕は正直言ってなんのためにそこにいるのかよくわかっていない。通う理由なんて何一つないのに、自らを脅迫し、そこにいた。
ひとりの女の子は先生と話しながら絵を描いていた。なんてことない中学生、いや小学生が描いているような能天気なそれなりに女の子な絵。
先生と楽しそうに会話しながら。彼女はそのまま高校を卒業することはできたのか。
僕は高校を卒業することはなかった。そのまま行くことはなく、やることもなく、数年休学を続けて、中途半端は嫌だからとようやく辞めた。
今日あまりに下手な絵を描いているときに彼女のことを思った。彼女はどうしてあの場所にいて、その後どうしたのか。ほかのメンバーもどうなっているのか。
追うことも考えることもなく、僕は僕のことしか知らないまま歳をとってしまった。僕の勇気のなさ、プライドの高さが全てを拒絶してしまった。幸せであってほしいな。楽しい人生であってほしいな。どの口が言っているんだろうね。